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好きな男性に「すがる」よりも、「頼る」恋をしてみましょう

コラム

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遣水あかり


好きな男性に、ほどよく頼ること。


これは、自分自身が幸せで穏やかな気持ちで毎日を過ごすためにも大切なことですが、「頼る」を「すがる」と間違えてはいけません。


気になる男性に振り向いてほしくてあまりにしつこく連絡をしてみたり、別れを切り出されて「悪いところは直すから(好みの女性になるから)」や「浮気しても(二番目でも)いいから」と言ってみたり、そういった言動は自分の価値を下げてしまう。そう考えながら私も日々恋愛をしていますが、改めて、「すがる」と「頼る」の違いについて少し考えてみたいと思います。

■あまのじゃく

「モテる異性を落とすには、あえて冷たく」


こんな言葉を聞いたことがある人は少なくないはず。

例えば、日頃から異性にひんぱんにデートに誘われていて、気がありそうな言葉をたくさんかけられて、褒められて、「モテるよねー」と自他共に認められている人。


そういう人は男女問わずいるものですが、このタイプの人を狙うときには、あえて特別扱いをせず、しょぼいファミレスみたいなところに誘って、話しても全然褒めたりしなくて、超自分本位に好き勝手デートする。


こうすると、「この人、一体なんなんだ? この俺(私)に対して、こんなふうに接してきた異性なんて今までいなかったのに……」と当然思いながらも、反面「腹立つな。でも、なんでだろう。どうしてこんなに気になっちゃうんだろう」みたいな気持ちになってしまうんだそうですよ。


これはあくまでひとつの方法論でしかないと思いますが、聞いていて「なるほど。たしかにそうかも」と思わされるのは、誰しも(こんなモテモテの人じゃなくても)どこかしらあまのじゃくなところがあって共感ができるからだと思います。


だから、あんまり好き好きされるとうざく感じてしまうけど、逆に好き好きしてくれないと「え、いいの?」と思ってしまう。


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「すがる」というのはまさにこの「あまのじゃく」な心に火をつけてしまうことになりやすく、なりふり構わず異性にしがみつくような言動は、「この人、そんなにでも俺にすがらないと、恋人できないのかな?」と思われかねませんし、逆に、「俺が好きというよりも、別に誰でもよくて、ただ俺が相手してくれそうだからすがってるだけじゃないの?」と自分の気持ちの本気さすらも疑われてしまいかねません。

■「頼る」って?

結局、「頼る」ことの「すがる」との一番大きな違いは、「一緒に協力して幸せになろう」という気持ちが見えるかどうかだと思います。


いい恋をするためには色々と準備が必要です。


それは服装やメイクといった外見のケアはもちろん、これに限らず、自分がどういう理由で、どういう恋愛をしたいのか、それからその恋愛を通してどういうふうに幸せになっていきたいのかを真剣に考えてみるといった、内面の自分磨きも必要かもしれません。


好きになった相手に、束縛とか嫌なことを押し付けない忍耐強さと覚悟があるとか、そういうことも。また、学校の勉強だって、仕事だって、友達付き合いだって自分なりに一生懸命頑張ることで、まず人として魅力的でいることも大切ですよね。


そうした具体的なイメージと努力があってこそ、あなたは恋人からただ与えられるだけじゃなく、その人に何かを与えることができる存在になれると思います。


そうしたプロセスなしに、「よくわからないけど、とりあえず幸せになりたいし、あなたはカッコいいし優しいから、私はあまり自分自身どういうふうになっていきたいかもわからないし、努力もしていないから特に何もお返しに与えることはできないかもしれないけど、私を幸せにしてほしいです」という感じでは完全にすがってしまっている。


相手だって、誰か一人と付き合うことで、「他の女子とはもう付き合えない」とか「どんなときも一番に大事にしないといけない」とか(当然の)犠牲は払うことになるわけですから、ボランティアをするためだけに生まれたような人でない限り、一緒になることでメリットが得られると感じられなければ、その人のことを選ぶというのはないんじゃないかと思います。


「この人は俺と同じ価値観を持ってるから一緒に成長できそう」とか、逆に「全然違う価値観だけど、だからこそ一緒にいてみたい」とか、「この人の頑張りに感化されたい」とか、そういうことを思われるようになった段階で、「幸せになるのに、一緒に協力してもらえませんか?」と初めて「頼る」ことができるんではないでしょうか。(遣水あかり/ライター)


(ハウコレ編集部)

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