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予約を当日に取り消した彼が、知らない名前の花束を受け取っていた

カップル

スマホが短く鳴り、彼からのメッセージが表示されました。その日の記念日ディナーを、二人でずっと楽しみにしていたはずでした。ところが画面に並んでいたのは、その約束をなかったことにする、たった一行の言葉だったのです。

楽しみにしていた約束が消えた

付き合って二年。記念日のディナーは、一カ月も前から彼が予約してくれていました。お店の名前を教えてくれたとき、彼は少し得意げで、私もその日が来るのを指折り数えていたのです。

だからこそ、届いたメッセージが信じられませんでした。「ごめん、今日は行けなくなった。予約も取り消した」。理由を聞いても、返ってくるのは曖昧な言葉ばかり。仕事だとも、体調だとも言いません。何度かやりとりを重ねても、彼は肝心なところをはぐらかし続けました。

玄関先で見た花束

連絡だけでは気持ちが収まらず、私は彼のマンションへ向かいました。顔を見て話せば、きっと何かわかるはず。そう思っていたのです。

エントランスにたどり着くと、ちょうど彼が宅配の荷物を受け取っているところでした。腕に抱えていたのは、大きな花束。私に気づいた彼は、なぜかそれを背中に隠すようにしました。受け取りの伝票がちらりと見え、そこには私の知らない名前が書かれていました。「その花、誰からなの」。問いかけると、彼は目を伏せて「ごめん、今は言えないんだ」とだけ答えました。

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