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    妻の転勤を「家庭を捨てるのか」と止めた俺が、ひとりの3ヶ月で書いた手紙の最後に描いたもの

    ライフスタイル

    ひとりで知った当たり前

    炊飯器のセットを忘れて朝食を抜いた日、洗濯物が溜まって着る服がなくなった日、ゴミの分別が分からずベランダに袋が積み上がった日。妻が当たり前にこなしていたことが、俺には何ひとつ当たり前ではありませんでした。

    家事は思っていたより重く、終わりがありませんでした。それを妻はずっと、文句も言わずにやってくれていた。仕事をしながら、俺の生活を支えながら。俺はそれを当然のように受け取って、いざ妻のキャリアの話になると「女のくせに」と言い放ったのです。

    そして...

    3ヶ月が経った週末、俺は便箋を買ってきました。電話やメッセージでは、ちゃんと伝えられない気がしたのです。書きながら何度も手が止まり、何度も書き直し、最終的に短い言葉になりました。「毎日の家事をやってみて、お前がどれだけのことをしてくれていたか分かった。転勤を応援する。頑張れ」。

    最後に、似顔絵を描き添えました。文字だけでは足りない気がして、けれど絵は本当に苦手で、目の大きさが左右で揃わない、髪型もよく分からない、ひどい絵になりました。封をしてポストに投函したあと、俺は少しだけ笑って、それから少しだけ泣きました。妻が戻ってくる頃には、もう少しまともな夫になっていたい。そう思いながら、空になった食卓で、ひとり夜を過ごしました。

    (30代男性・会社員)

    本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

    (ハウコレ編集部)

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