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息子の嫁に”料理の写真”を要求していた私→ある日からレシピ本の写真が送られてくるようになり...

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気づいたこと

レシピ本の写真を見返しながら、自分のLINEの履歴をさかのぼりました。毎日、欠かさず送っていた「写真送って」の一言。

トーク画面は、ほとんど私からのメッセージで埋まっていました。嫁の返信はいつも律儀で丁寧で、嫌な様子を見せたことは一度もありませんでした。だからこそ、気づけなかったのです。

息子に確かめる勇気はありませんでした。「お母さん、毎日写真って言われて困ってたみたいだよ」と言われるのが怖かったのです。

振り返れば、私がしていたのは「コミュニケーション」ではなく、ただの「監視」だったのかもしれません。嫁の毎日の食卓を、私が気にかける権利など、本当はなかったのです。

そして…

一週間何も送らずに過ごしたあと、私は「もう写真送らなくていいから」とだけメッセージを送りました。嫁から返ってきたのは、「ありがとうございます。また気が向いたら送りますね」という一文でした。

その「気が向いたら」という言葉に、これまでとは違う距離を感じました。けれどそれは、冷たさではなく、きちんと引かれた線のようにも思えました。

数日後、嫁から一枚の写真が届きました。息子と二人で囲んだらしい鍋の写真でした。「おいしくできました」と、短い言葉が添えられていました。

毎日ではなく、送りたいと思ったときに届く一枚。それで十分なのだと、ようやくわかったのです。

(60代女性・専業主婦)

本記事は、読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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