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「俺が教えてあげる」と気取って連れて行った店で、彼女は常連客だった

コラム

見下していたのは自分だった

食事の最中、ふと気づいたことがありました。彼女はメニューをすらすらと読み、ワインも迷いなく選び、スタッフとも自然な会話を交わしている。何も知らなかったのは俺のほうだったのです。好きな食べ物も、趣味も、休日の過ごし方も、深く聞こうとしなかったと思い出しました。「俺が教えてあげる」という姿勢の裏にあったのは、彼女を知ろうとしない傲慢さだったのだと、気がつきました。

そして...

彼女は穏やかな声で「実はこのお店、よく来るの」と教えてくれました。俺は「全然知らなかった」としか言えませんでした。落ち着いてそう言ってくれた彼女の優しさが、かえって胸に深く刺さりました。帰り道、「次はお前のおすすめの店に連れてってよ」と伝えると、彼女はそっとうなずいてくれました。格好をつけることでも、上に立つことでもなく、隣を歩くこと。あの夜、俺はようやくそのことに気づけたのだと思います。

(30代男性・会社員)

本記事は、読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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