
「お前の夢より家族を優先しろ」と妻の転職を止めた俺→3年後、こっそり調べていた"あの会社"から届いた不合格通知
コラム
結婚して子どもが生まれると、夫婦それぞれの夢や目標は後回しになりがちです。「家族のために」という言葉は、時に誰かの可能性を閉ざす鍵にもなり得るもの。これは、妻の転職を反対した夫が、3年越しに自分の本音と向き合うことになった、あるご夫婦のお話です。
「家族を優先しろ」と言った夜のこと
妻が転職の話を持ち出してきたのは、子どもが2歳になった頃のことでした。目を輝かせながら求人票を見せてくる妻の顔は、久しぶりに見る表情で、正直なところ、少し眩しかったのを覚えています。
でも俺が口にしたのは「家族を優先しろ」という言葉でした。転職すれば収入が下がるかもしれない。子どもがまだ小さい。安定が一番だ。理屈は並べられました。
それでも結果として、妻は応募を諦めました。俺はその後、この話題に触れることを避け続けました。
笑わなくなっていった妻
転職を諦めてから、妻が少しずつ変わっていくのに気づいていました。
家事も仕事もちゃんとこなしている。でも、どこかぼんやりとしている。夕食の時間、言葉が減った。あの夜、求人票を見せてきたときのあの顔が、もう見られなくなった。
俺のせいだ、とわかっていました。わかっていながら、何も言い出せなかった。謝り方もわからなかったし、今さら「応募していいよ」と言える顔もなかった。
だから俺は、別の方法を選びました。
次のページへ
こっそり調べ始めた"あの会社"

























