
部下の仕事を「この程度」と舐めていた俺が、午前中でギブアップして逃げ出した話
コラム
データ入力なんて誰でもできる。本気でそう思っていた自分が、今は恥ずかしくてたまりません。
「この程度」という思い込み
部下が毎日やっているエクセルのデータ入力。正直、楽な仕事だと思っていました。伝票を見て数字を打ち込むだけだろう、と。だから夕方に「疲れた」という声が聞こえたとき、つい口が滑りました。
「この程度で疲れるな。俺の若い頃はもっと大変だった」。言った瞬間、部下の表情からすっと光が消えたのを覚えています。周りの目もあった。でもそのときは、甘えたことを言う部下のほうが悪いと本気で思っていたのです。
30分で折れた自信
翌朝、自分で証明してやろうと部下の席に座りました。ところが画面を開いて愕然としました。入力規則がセルごとに違い、プルダウンの選択肢は50種類以上。一箇所間違えると関連するセルが真っ赤になり、どこを直せばいいのかわからなくなります。
30分で首と肩がガチガチになり、「ちょっと休憩」と席を立ちました。1時間後に戻っても目がかすんで画面の文字がまともに読めず、思わず目薬に手が伸びました。部下は毎日、この状態を8時間続けている。その事実が、じわじわと胸に効いてきました。
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「会議がある」という嘘

























