
「今日何食べたい?」に「なんでもいい」と返した彼→「じゃあ決めたよ」と送ったら急に注文が増えた理由
コラム
「なんでもいい」。この6文字に何度振り回されてきたことか。付き合って2年、夕飯の献立をめぐる小さな攻防の記録です。
いつもの6文字
仕事終わり、スーパーに寄る前にメッセージを送りました。「今日何食べたい?」。既読はすぐにつきます。返ってきたのは「なんでもいい」。予想通りの6文字に、思わずため息が出ました。
なんでもいいなら聞かなければよかった。でも聞かずに作ると「え、今日これ?」という顔をされることがあるのです。だから毎回聞く。そして毎回「なんでもいい」が返ってくる。この無限ループにどれだけの時間を費やしてきたか、彼は知らないでしょう。スーパーの入口で立ち止まったまま、スマホを握る手にじわっと力がこもりました。
決めた瞬間に湧く欲
もう待たない。自分で決めよう。棚からカレーのルーを手に取り、「じゃあカレーにするね」と送りました。既読がついて数秒後、返信が届きます。「あとサラダと唐揚げも」。
スマホの画面を二度見しました。なんでもいいと言ったのは1分前です。それが「決めたよ」と伝えた途端、サラダと唐揚げが湧いて出てくる。自分では選べないくせに、他人が決めた瞬間に追加注文はできるらしい。カレーのルーを持ったまま、売り場の真ん中で唇を噛みました。呆れているのか笑いそうなのか、自分でもわかりません。
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「欲は出る」























