
「嫁に出た妹に遺産は不要だ」と宣言した兄、専門家が読み上げた父の遺言書に私は泣いた
コラム
父が残した言葉
続いて読まれたのは、父が自筆で書き残した手紙でした。
「長男には十分に甘えさせてもらった。だが娘のことは、ずっと心配してきた。嫁に出た女には何もいらないと、息子が何度もわたしに言い聞かせようとした。それを聞くたびに、娘への申し訳なさが増した」
朗読が終わっても、兄は何も言いませんでした。目を伏せたまま、指先でテーブルをゆっくりと叩き続けていました。私はそのとき初めて、父がこの手紙を書くまでにどれほど時間をかけたかを思いました。父がいつからそんな話を兄から聞かされていたのか。目頭が熱くなり、こらえきれず涙がこぼれました
そして...
その後、兄から一度もメッセージは来ませんでした。父が私のために遺言書を用意してくれていたこと。それが嬉しいというより、父がそうしなければならなかった理由を思うと、胸が痛かった。
遺産のことは、まだ何も決めていません。でも父が最後に残してくれたのは、財産よりずっと重いものだと感じています。あの手紙の一行が、ずっと心の中に残っています。
(40代女性・販売職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)


























