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送信してから3秒で気づいた。「誰?」の2文字はもう取り消せなかった

コラム

言えなかった言葉

「普段はもっと、こう、力抜けてる感じ」。文字にした瞬間、自分でもまずいと思いました。「いや、自然体がいいって意味」と足しても、もう手遅れです。「前のアイコンのほうがよかった?」と聞かれたとき、本当は「新しいほう、すごくいい」と言いたかったのです。でも、ここまでの流れで急に褒めたら余計に嘘くさくなる。「そういうことじゃない」としか返せませんでした。会話が終わったあと、彼女の新しいアイコンをタップして拡大しました。自然光の中で笑っている顔は、見たことがないくらいきれいでした。

そして...

アイコンを何度も開いては閉じてを繰り返していました。翌朝、洗面台で自撮りを撮り、「俺も変えた」と送ったのは精いっぱいの歩み寄りのつもりでした。「雰囲気は普段通りだね」という返信に何も返せなかったのは、それがあまりにも正しかったからです。メッセージで言えなかったあの言葉は、たぶん次に会ったときにも言えません。「かわいい」を面と向かって伝える勇気が、俺にはまだ足りないのです。

(20代男性・エンジニア)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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