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会議室でうつむいたのは、3ヶ月間笑っていた私のほうだった

コラム

おとなしい新人を見ていると、なぜかイライラしました。あの子の何が気に障るのか、自分でもわからないまま口にした一言。

5年目の焦り

入社5年目。後輩も増え、中堅と呼ばれる立場になりました。でも正直なところ、自分の居場所がどんどん薄くなっている気がしていたのです。目立った成果はなく、かといって新しいことに挑戦する気力もない。定型の業務をこなし、会議では無難な発言をして、波風を立てない毎日。それを「うまくやっている」と思い込んでいました。

そんなとき配属されてきたのが、あの新人です。会議で発言しない。雑談にも加わらない。昼休みはひとりでお弁当を食べている。つい給湯室で同僚に言ってしまいました。

「おとなしすぎてやっていけない」

同僚が「まあね」と笑い、私も笑いました。

笑いの裏側

心配していたつもりでした。でも振り返ると、あの言葉の裏には別の感情がありました。あの新人が毎日黙々と何かに取り組んでいるのを見て、胸がざわついていたのです。

5年もいるのに、最近の自分は何をしているだろう。資料を右から左に流し、前例どおりの提案を繰り返し、それを「経験」と呼んでいる。あの子のまっすぐな姿勢に、入社したばかりの頃の自分を重ねてしまって、目をそらしたかったのかもしれません。

笑うことで、自分のほうが上にいると確認したかっただけなのだと思います。

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あの10分間
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