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「あの家の子は塾にも行かせてもらえないの?」と哀れむ声→公立トップ校に合格した日、ご近所が沈黙した

コラム

子どもを塾に通わせていない。ただそれだけのことで、まるで育児を怠っているかのような目を向けられることがあります。何度も胸が痛んだ日々の先に、思いもよらない沈黙が待っていました。

公園で聞こえた声

息子が中学2年の春のことです。買い物帰りに公園のベンチのそばを通りかかったとき、ご近所のお母さんたちの声が耳に入りました。

「あの家の子は塾にも行かせてもらえないの?」

「かわいそうよね」

私のことだと、すぐにわかりました。立ち止まることもできず、足早にその場を離れました。塾に通わせていないのは、お金がないからではありません。息子自身が「自分のペースでやりたい」と言い、図書館で黙々と勉強する子だったからです。けれどその事情を知る人はおらず、同情の目だけがじわじわと積み重なっていきました。

信じると決めた背中

参観日のたびに「どこの塾ですか?」と聞かれました。「通っていないんです」と答えると、相手の表情がほんの一瞬だけ曇るのがわかります。

夫に相談しても「気にするな」の一言。でも、気にしないふりをすることと、本当に気にならないことは違います。息子は毎晩、自室の机に向かっていました。わからない問題は学校の先生に質問し、週末は図書館に通い続けていました。その背中を見るたびに、「この子のやり方を信じよう」と自分に言い聞かせていました。

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合格発表の朝
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