
「お疲れさま、何時に終わる?」のメッセージに返信できなかった夜、俺は3年ぶりに元カノとカフェにいた
コラム
「謝りたかっただけ」
「あのとき一方的に責めて別れたこと、ずっと謝りたかった」と元カノは言いました。「やり直したいわけじゃないよ」と続けて、ぎこちなく笑いました。「うん、もう過去のことだから」と、俺もそう返しました。彼女に未練はありません。今の彼女のことが大切で、それは揺らがない。それなのに、3時間もカフェにいました。帰る理由を作ろうと思えばいつでも作れたのに、作りませんでした。店を出たときには日付が変わっていて、終電は逃していました。スマホの画面には、既読のままの「お疲れさま、何時に終わる?」が、そのまま残っていました。
そして…
翌朝、嘘をつきました。「ごめん、昨日急に上司に呼び出されて飲みに連れていかれて、終電逃して上司の家に泊まった。スマホ触れる状況じゃなかった」返ってきたのは「そっか、お疲れさま」の一言でした。その短さに、全部わかっている人の返事だと知りました。彼女は、その上司が平日に飲まない人だと知っています。前に俺が、笑いながら話して聞かせたからです。帰宅して、もう一度「お疲れさま」のメッセージを開きました。返信できなかったのは、やましいことがあったからじゃありません。やましさを、認めたくなかったからです。それを認めた瞬間、自分が手放しかけているものの大きさに、ようやく気づいたのです。
(20代男性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)



























