
彼女のテスト結果を一発で当ててしまった俺が、急いでケーキを抱えて走った話
コラム
ひと駅手前で降りて、ケーキ屋に走った
慌てて「ごめんごめん、当たってた?」と送りましたが、既読すらつきません。彼女の沈黙が、メッセージで取り返せる範囲を超えたことを物語っていました。
俺は次の駅で電車を降りました。彼女のアパートの最寄駅まではあと一駅でしたが、改札を出てすぐのケーキ屋に駆け込んだのです。ショートケーキを一つ買い、箱を片手に走りました。汗だくで彼女の部屋のチャイムを鳴らしたのは、メッセージのやりとりから1時間後のことでした。
「ちょっと開けて」と声をかけて出てきてくれた彼女は、まだ少しふくれていました。
そして...
「ごめん、ちょっと遅かったかも」と箱を差し出すと、彼女は「うるさいよ」と返してくれました。口元が少しだけ緩んだのを見て、ようやく安堵しました。それでも申し訳なさは消えず、俺は「さっきの言い方、ごめん」と頭を下げたのです。
部屋に上がってケーキを分けながら、何度も自分の伝え方を反省しました。彼女の様子からいつもと違うと察したなら、心配する言葉を選ぶべきだったのです。来週末の追試までには、もう一度信頼を取り戻したい。今度は俺が、彼女の隣でノートを広げる番だと思っています。
(20代男性・大学生)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)


























