
『パートは指示通り動けばいい』が口癖だった俺→本社の評価表で呼ばれたのは別の名前
コラム
覆面調査の結果が読み上げられた朝
2週間ほど経った朝礼で、店長が一枚の報告書を手にしていました。本社の覆面調査の結果です。リーダーである自分の名前が一番に呼ばれるとばかり思っていました。 店長は淡々と読み上げました。「『今回の調査で接客態度が最も優れていたスタッフは、ホール担当のパートさんでした。彼女の対応が、この店舗の評判を支えています』とのことです」。 俺の名前は、最後まで一度も呼ばれませんでした。手元のメモ帳に視線を落としたまま、ボールペンの先を意味もなく回していました。顔を上げる気にはなれませんでした。
そして...
あの朝礼から、自分の言葉と仕事を見直すようになりました。「指示通り動けばいい」と言い続けた相手こそが、俺がやれていなかったことをやっていたのです。
翌週、廊下ですれ違ったとき、彼女に声をかけました。「何か気づいたことがあったら、教えて」。短いひとことでしたが、自分の中ではずっと言えずにいた言葉でした。リーダーという肩書きは、上に立つことではなく、人の力を引き出すことだったのかもしれない。そう気づくのに、5年もかかってしまいました。これから少しずつ、取り戻していこうと思っています。
(20代男性・飲食店スタッフ)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)


























