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「あの家、ゴミの分別できてないわよ」と監視しているご近所→引っ越してきた家族の事情を知った日

コラム

私は50代の主婦で、夫と二人、20年以上同じ住宅街に暮らしています。町内会ではゴミ集積所の当番を長年任されていて、分別ルールを守ることには人一倍うるさい自覚がありました。けれど、3週間前に隣の区画に引っ越してきた若い家族の出すゴミだけが、どうしても気になってしまっていたのです。

透明な袋に見えてしまうもの

新しい家族が引っ越してきたのは、ちょうど桜が散り始めた頃でした。挨拶らしい挨拶もなく、引っ越しのご挨拶の品も届きません。それだけならよかったのですが、最初に集積所に出された袋を見て、私は内心ため息をついてしまいました。

プラスチックと燃えるゴミが一緒に入っていて、しかも袋がうちの地域指定のものとは違っていたのです。次の週も、その次の週も、似たような状態が続きました。町内会のもう一人の主婦と立ち話をしながら、「あの家、ゴミの分別できてないわよ」と口にしてしまった自分を、今思えば恥ずかしく感じます。

直接、声をかけることに決めた朝

このままでは集積所全体の評判が下がる。当番として、はっきり言わなければいけない。そう思って、私はゴミ収集の日の朝、いつもより30分早く家を出ました。集積所に着くと、ちょうど例の家の奥さんが、抱っこひもで赤ちゃんを抱えて袋を出しに来ているところでした。袋の中はやはり、分別がちぐはぐです。「ちょっと、それ、分別が違うわよ。前から気になっていたの」。声をかけると、彼女は青ざめた顔で「すみません……気づいてはいたんですが、対応する余裕がなくて」と消え入りそうな声で答えました。

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