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「転職5回は忍耐力なし」と書類で見送ってきた私が、最終面接で気づかされた話

コラム

履歴書の裏側にあった時間

応接室に入ってきた応募者の表情は、明らかに身構えていました。これまでの面接で、同じ質問を何度も浴びてきたのだろう。そう思った瞬間、私は自分が普段何百人にしてきたことを思い知らされました。

履歴書を改めて見つめながら、私は口を開きました。「5回の転職、全部理由がある。介護しながら働き続けたこと、倒産しても翌月には次を見つけたこと。あなたは逃げたんじゃない、生き抜いたんだ」。応募者は顔を上げず、机を見つめたまま、しばらく動きませんでした。その姿を見ながら、私は自分が今まで切り捨ててきた人たちの顔を、ひとり、またひとりと思い浮かべていました。

そして...

その日のうちに、私は採用を決めました。彼女が入社してしばらくしてから、私は彼女に採用担当を任せました。彼女は最初の仕事として、「転職回数だけで応募者を判断しないルール」を作ってくれました。

社内会議でそのルールを発表したとき、私は彼女に「これでいい」と伝えました。これまで私が見送ってきた何百枚もの履歴書のことを思うと、申し訳なさが残ります。それでも、過去を変えられない代わりに、これからの採用を変えていくことはできる。彼女のおかげで、私はようやくそのことに気づけたのです。

(50代男性・会社代表)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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