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「あの人、いつも公園で一人で座ってるよね」と警戒した住民→声をかけた日に分かったこと

コラム

私は2歳の娘を育てる30代の主婦です。家のすぐ近くにある公園は、娘と毎日通う遊び場でありながら、ママ友グループが集まる情報交換の場でもありました。穏やかな空気が流れていたはずのその公園に、ある秋の夕方から少しずつ違和感が漂い始めたのです。

「あの人、いつも公園で1人で座ってるよね」

最初に気づいたのは、ママ友のひとりでした。「あの人、いつも公園で1人で座ってるよね」と、声を潜めて言ったのです。奥のベンチに座るスーツ姿の中年男性がいました。

言われてみれば、私もここ数週間その人を見かけていました。いつも夕方の平日に現れて、ベンチに座ったまま動かない。スマホを眺めたり、缶コーヒーを飲んだり。家路につく子どもたちが通り過ぎる時間帯です。

ママ友グループでは、その話で持ちきりになりました。「ちょっと不審じゃない?」「うちの子が公園で遊んでるそばに、ずっといるのは怖いよね」。誰かが警察に相談したほうがいい、という声も上がり始めました。

通報の前に、と思い直した夜

正直、私自身もその男性への不安は日に日に強くなっていました。娘と公園のそばを通るたび、ついベンチに目をやってしまいます。同じ場所、同じ時間、同じ服装。あまりに規則的すぎることが、かえって不気味に感じられました。

ある日、ママ友のひとりが「警察に電話しようと思う」と言い出しました。私もうなずきかけて、ふと言葉を飲み込みました。もし事情のある人だったら、通報という形が残ってしまうのは申し訳ないと思ったのです。

その夜、夫に相談しました。少し考えてから「一度、ちゃんと声をかけてみたら?それで違和感が残るなら、通報しても遅くない」と言いました。翌日の夕方、夫に娘を預けて、私はひとりで公園に向かったのです。

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