
内見でキッチンだけ写真を撮らない彼。私が立つ姿を想像してないのかと傷ついた話
コラム
思いきって聞いてみた
このまま黙っているのは違う気がして、家に帰ったあと、私は彼に切り出しました。「どの部屋も撮るのに、キッチンだけ撮らないよね」。彼は少し驚いた顔で、「気づいてたんだ」とつぶやきました。私は正直な気持ちを伝えました。「私が料理する前提なのかなって、ずっと思ってた」。すると彼は首を横に振って、思いがけないことを言ったのです。「逆だよ。あそこは、僕が立つ場所だから」。予想していた答えとは、まるで違っていました。彼が言うには、料理はずっと自分の役目にしたいのだと。だから他の部屋とは違って、写真ではなく、自分の目でしっかり確かめておきたかったのだそうです。
そして...
私が傷ついていたキッチンは、彼にとっては一番大切にしていた場所でした。「うまく作れる自信がなくて、言い出せなかったんだ」。そう打ち明ける彼を見て、すれ違っていたのは気持ちの量ではなく、伝える言葉だったのだと思いました。
それから、内見の写真にキッチンが増えました。彼が「ここなら作りやすそう」と笑いながら撮るたび、私は少しくすぐったい気持ちになります。新しい部屋では、彼が立つ台所のとなりに、私の場所もちゃんとありそうです。今度こそ、二人で見取り図を描いていけそうだと思っています。
(20代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)



























