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『言わないこと』をリストにして溜め込んでいた僕。彼女に見つかって気づいたこと

コラム

彼女に問い詰められて

帰宅した僕に、彼女はスマホの画面を見せてきました。「ねえ、この『言わないこと』って、何?」。責めるというより、不安そうな声でした。隠していたものを言い当てられて、僕は気まずさから目をそらしてしまいます。それでも観念して、「君を、責めたくなかったんだ」と本当のことを口にしました。続けて、「言わないでいれば、ケンカにならないと思ってた」と。けれど言葉にした途端、それがただの言い訳に聞こえました。彼女を思っていたつもりで、僕は彼女と向き合うことから逃げていただけだったのです。

そして...

彼女は少し黙ってから、「言ってくれた方が、よかったよ」と言いました。責められるより、その一言のほうがこたえました。黙っていることを優しさだと思い込んでいた自分の浅さを、突きつけられた気がしたからです。父のようになりたくない一心で、僕は言葉を飲み込み続けてきました。けれど何も言わないことは、彼女を大事にすることとは違ったのです。リストの中身は、これから二人で一つずつ話していくことにしました。『言わないこと』は、僕が彼女と話すことをようやく覚えるための、入口だったのだと思います。

(30代男性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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