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彼女へのメッセージに、妹の名前を残してしまった僕。説明を後回しにしていた本当の理由

コラム

電話越しの問いかけ

数日後、ひさしぶりに彼女と電話がつながりました。少し探るような声で、彼女はこう切り出しました。「ゆきって、誰?」。 何のことだろうと考えて、ようやく思い当たりました。あのメッセージの最後に、妹の名前が残っていたのだと。僕はあわてて答えました。「妹だよ。引っ越しの片づけ、手伝ってたんだ」。 受話器の向こうで、彼女の声がふっとやわらぐのがわかりました。それと同時に、彼女がずっと一人で悩んでいたことにも気づいたのです。たった一つの名前で、こんなに不安にさせていたなんて。僕は「言えばよかった。心配かけてごめん」と頭を下げました。

そして...

電話を切ったあと、僕はしばらく考え込んでいました。彼女を不安にさせたのは、紛れ込んだ名前そのものではありません。忙しさを理由に、何も話そうとしなかった僕の態度です。 短く済ませることばかりを考えて、彼女に自分の毎日を伝える手間を惜しんでいました。きっと彼女は、置いていかれたような気持ちでいたのだと思います。 次に会ったら、妹の引っ越しのことも、ばたばたしていた毎日のことも、ちゃんと話そうと決めました。音声メッセージの短い一言より、たとえ不格好でも、自分の言葉で伝えることのほうが、ずっと大切なのだとようやくわかった気がします。

(20代男性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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