
同僚の恋愛相談を受けていた俺が、あるきっかけで気づいてしまった相手の正体
コラム
避けてしまった理由
翌週から、俺は彼女の昼の誘いを断るようになりました。「ごめん、ちょっと今日は予定があって」と席を立つたび、彼女の表情がわずかに陰るのが視界の端に映りました。
迷惑だったわけではありません。むしろ逆でした。彼女の「相談」を一度同僚として聞いてしまった以上、その『彼女自身の好きな人』が俺だとわかった瞬間、相談相手の顔を続ける自信が持てなくなったのです。
一度、自分の気持ちに整理をつけてから、もう一度向き合いたかった。それだけでした。
そして...
金曜日、退勤時間ぎりぎりまで残った俺は、彼女に「少しだけ時間ある?」とメッセージを送りました。人通りの少ない静かな帰り道で向かい合った彼女は、いつもの相談の続きを待つような顔をしていました。
「その『気になる人』、俺じゃ駄目かな」
口を開くまでに半年かかった、たった一言の確認でした。彼女が小さくうなずいた瞬間、相談相手の役を返上していいんだと、ようやく息を整えることができました。
(30代男性・会社員)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)


























