
同僚を飲み会に誘わない自分を、気遣いだと信じたかった話
コラム
まっすぐ聞かれた瞬間、用意していたはずの答えが先に口をついて出ました。気遣いという名前を付けてきたものの正体に、私はその場で向き合うことになります。
幹事用のメモには、いつも4人分の名前だけを書き込んでいました。
書かなかった1人
同じ課には、私と彼女を入れて5人います。月に1度ほどの飲み会で店を決めるのは私の役目で、誘いの連絡を送る相手はいつも3人でした。入社してすぐの歓迎会を「ごめん、その日は用事があって」と断られてから、彼女を誘わないことが、そのまま当たり前になっていたのです。
コピー機の前で
その当たり前が揺らいだのは、コピー機の前で2人になったときでした。「あの飲み会、私も行ってみたいなって思ってて」用紙をそろえながらの、なんでもない口調でした。私はとっさに「誘っても来ないと思ってた」と答え、「気を遣ったつもりだったの」と言い足しました。口に出しながら、それが半分しか事実でないことを、自分が一番分かっていました。
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気楽さの正体


























