お金も払い、追加注文もしていた私が、カフェで「4時間」を数えられていた日

コラム

時間制限なんて書いてないですよね、と返した私に店員が言った一言を、翌週から通い始めた別の店で、今も繰り返し思い出しています。

2杯目のカップを置いた店員が、そのまま私のテーブルの脇から動きませんでした。

客としてやるべきことは全部やっていた

在宅勤務になってから、駅前のカフェで週に3日ほど仕事をしています。選んだ理由ははっきりしていました。無料の通信、席ごとのコンセント、そして時間制限の表示がどこにもないこと。1杯目を飲み終えたら2杯目を頼み、通話はしない、荷物は椅子1つ分に収める。自分の中では、客としてやるべきことは全部やっているつもりでした。店員の顔ぶれも覚えるほど通っていましたが、その日、2杯目を運んできた男性の店員は、カップを置いたあとに口を開きました。「ご利用時間について、少しお願いがありまして」何を言われるのか、その前置きで見えました。

書いてないですよね?

「追加で頼んでますけど」「注文していただいているのは分かっています。ただ、混んでいる時間に4時間使われると、入れないお客様もいるので」私は入口のほうを見ました。確かに、扉の内側に2人立っています。ただ、それは私の責任なのでしょうか。「でも時間制限なんて書いてないですよね?」「書いていないから何時間でもいい、ということでもないと思っています」店がルールを決めないまま、客に線を引かせる。そう聞こえました。「じゃあ、読書でも友達とのおしゃべりでも、4時間いたら同じように声をかけるんですか?」「混んでいる時間なら、同じです」迷いのない答えでした。私はパソコンを閉じました。店員は失礼しましたと頭を下げて下がっていきました。2杯目には手をつけず、荷物をまとめて会計をしました。レジには別の店員が立っていて、いつもと同じ声で見送られました。

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