
「読んで、やってる人もいるよ」いつも無口な私が、話し合いの席で拳を握って言い切った一言
コラム
壁に貼られた紙
ある日、台所の壁に「シンクの水滴は各自で拭いてください」という貼り紙を見つけました。丁寧な字が、かえって彼女の我慢を物語っていました。その夜、私がシンクを拭いていると、水を飲みに来た彼女と目が合いました。ごまかす場面ではないと思い、「読んでたよ。全部」と口にしました。
「無視してたんじゃなくて、返事より先にやっておきたかった」
そして、リビングで見てきたことも、笑い声に加われなかった自分のことも、全部話しました。
そして...
話し合いの席で、2人が顔を見合わせたとき、私は自分から口を開きました。
「読んで、やってる人もいるよ。笑うのは違うと思う」
机の下で拳を握ったまま、それだけを言い切りました。2人は目を合わせないまま、順番に謝りました。当番表ができた今、彼女のお願いには、私が一番にスタンプを押すようにしています。
(20代女性・販売職)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)


























