
娘の写真を15年間戻さなかった私、玄関で責任を押しつけた言葉
コラム
玄関で娘へ返した言葉
娘が帰ろうとしていたとき、弟が「姉ちゃんの写真なら、母さんの部屋にあるよ」と言いました。
私は台所から玄関へ出て、「あんたが、飾らないでって言ったのよ」と娘へ返しました。娘がそう言ったのは事実です。しかし、15年間写真を戻さなかったのは私の判断でした。
娘は高校生だった頃の言葉を思い出し、「玄関に写真とか飾るの、やめてよ」と口にしました。
私は、娘の照れから出た言葉を、意地を張る理由にしていました。写真を外したままにした責任まで、娘に負わせようとしていたのだと思います。
そして...
娘の写真は、私の部屋にあるアルバムへ入れてあります。七五三から結婚式まで並べ直したもので、何度も開いたため角が丸くなり、表紙の色もあせました。
娘から「今度、新しい写真を撮りに行こう」と届き、私は「わかった」と返しました。「ごめんね」まで入力しましたが、送らずに消しました。
新しい写真を額へ入れるだけでは、15年間避けてきた話は終わりません。次に娘が帰ったときは、どの写真を飾るかを聞く前に、写真を戻さなかった自分の意地について話すつもりです。
(60代女性・主婦)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)


























