
式の1週間前に「やっぱり延期したい」と告げた婚約者、母の写真で知った本当の理由
コラム
母のメッセージに添えられていたもの
数日後、母からメッセージが届きました。「内緒にしてと言われていたけれど、あなたには知る権利があると思って」。添えられた写真には、実家の玄関先で深く腰を折る彼の後ろ姿が写っていました。帰宅した彼に写真を見せて、私は尋ねました。「お父さんのところに通ってたの?」。彼はしばらく黙ってから、うなずきました。「お義父さんに心から笑って出席してほしいんだ」。結婚の挨拶の日、父は彼に「まだ君に娘を任せる気にはなれん」と言いました。私が「気にしないで」と笑って流したあの言葉を、彼は1人で抱え続けていたのです。彼が休みのたびにどら焼きを提げて父のもとへ通っていたことも、延期がそのための時間だったことも、私は何も知りませんでした。
そして...
式は3か月後になりました。当日、父は式場の入口で「娘を頼む」と彼に頭を下げました。新居の棚には、式の日に父と彼が並んで撮った写真を飾っています。延期された3か月は、家族が1つ増えるための時間だったのだと、今は思っています。
(20代女性・事務職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)


























