
妻に「荷物置き場のある席にしない?」と言われた私が、自由席を選んで後悔した理由
コラム
表示の前で認めたこと
通りかかった男性が、座席脇の表示を指さしました。
「ここは対応した指定席を予約した人が使う場所ですよ。この方は、ちゃんと事前にこのスペースを使うために席を取っているんですよ」
妻に席を勧められたときの会話を思い出しました。荷物を置ける席があると聞いていたのに、自由席でいいと決めたのは私でした。
「すみません、すぐどけます」
紙袋とボストンバッグを抱え、家族のいる車両へ戻りました。席に戻ると、子どもから「パパ、なんで持って帰ってきたの」と聞かれました。私は荷物を足元へ置き直し、座る場所を空けました。
そして...
その後は荷物を足元に置いたまま目的地まで乗りました。女性に言えた謝罪は、荷物をどけるときの短い言葉だけです。
妻から事前に言われていたことも、車内の表示も、自分に都合よく後回しにしていました。子どもを理由にしたのも、段取りを間違えたと認めたくなかったからです。
それ以来、家族で遠出するときは、切符を取る前に荷物の大きさと数を妻と確認しています。座席を選ぶ画面で荷物スペースの表示を見つけると、あの日、自分が使えない場所へ置いた紙袋とボストンバッグを思い出します。
(30代男性・会社員)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)






























