「今日はこちらです」と注文を変えた私。3年通った客が来なくなって気づいたこと

コラム

伝票に書いた600円

会計で伝票に書いたのは600円でした。お客さまが頼んだ紅茶なら500円です。

実際に出したコーヒーの値段を書くことしか考えていませんでした。甘い考えなのは分かっています。ですが、実際に出したものの値段を払ってもらうことに疑問を持っていませんでした。

そして...

それから、あの席にその方が座ることはなくなりました。

今は、お品書きの余白にその日のおすすめを書いています。出したいものがあっても先に説明し、注文を受けたら復唱してから用意するようにしました。

あの日の100円は封筒に入れ、レジの引き出しに残しています。返す機会が来るかは分かりません。3年通ってくださったことを理由に、相手の注文まで自分が決めてよいと思った、その代金として置いたままです。

(60代男性・喫茶店の店主)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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