
「触らないでください」客を警戒した僕が、次に脚立を運んだ理由
コラム
オーナーが教えてくれたこと
奥から出てきたオーナーは、その人を見つけるとすぐに声をかけました。
「いらっしゃってたんですね!どれか弾きたいのとかあります?」
そして脚立へ上がり、僕が触られないよう警戒していたギターを外して、その人へ渡しました。自分のギターも持ってきて、丸椅子を2脚並べます。
「この人、うちで何本も買ってくれてる人だよ」
僕は伝票の角をそろえました。謝りに行けば済む話でしたが、自分が最初から相手を決めつけていたと認めることから逃げました。
その人は最後まで僕に何も言わず、オーナーへ「ありがとうございます」と伝えて店を出ていきました。
そして...
その人がもう一度店へ来たとき、今度は僕からレジを出ました。脚立を運びます。
「よかったら、出しますよ」
その人はギターを試し、そのまま購入しました。
今は客がギターを見ていても、最初から手の位置を追うことはやめました。まず声をかけ、弾いてみたいものがあるか聞いています。
(30代男性・楽器店勤務)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)






























