「今月も小遣い足りないんだよな」と嘆く夫。財布から落ちたのは、高級フレンチ2名分の領収書でした

コラム

夫の鞄に増えた、ラップの包み

次の日、流しには炊飯器の内釜が水に浸けてあったのです。夫が早く起きて、ご飯を炊いていたようでした。玄関で靴を履く夫の鞄から、ラップに包んだおにぎりが2つのぞいていました。

それから、毎日持ち帰っていたコンビニのコーヒーのカップも、ごみ箱で見かけなくなりました。小遣いの話が夫の口から出ることも、もうありませんでした。

変わったのは行動だけで、あの領収書の説明はないまま。謝るくらいなら、どうして話してくれないのか。私のランチ代が混ざっているかもしれないコースのことを考えると、夫の握ったおにぎりを素直に見ることができませんでした。家計簿の同じページを、何度も開いては閉じていました。

そして...

数日後、家計簿の「夫」の欄に書き入れたのは、28,600円という数字でした。領収書はクリップで留めて、そのページに挟んでおきました。

足りないと言っていたお金で、夫は誰と、何のためにあの店の席に座ったのか。ペンを置いたあとも、その答えの欄だけが空いたままでした。

(30代女性・経理事務)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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