3年間「太った?」と聞き続けた彼。やめてと頼んだ日、体重計に乗ったのは私ではなかった

コラム

「毎回それ言うの、やめてほしい」と伝えた私の前で、彼は返事をせずに洗面所へ向かいました。戻ってきた彼が手にしていたものを見て、私は量られる覚悟を決めました。

彼の部屋の玄関でコートのボタンを外していると、彼の視線がお腹のあたりで止まりました。付き合って3年、会うたびに見てきた仕草です。そのあとに続く言葉も、聞く前から分かっていました。

会うたびに聞かれる言葉

「太った?」

彼は笑いながら、私のコートの前を指さしました。

初めて言われたのは、付き合い始めて間もない頃です。それから数えきれないほど、同じ言葉を聞いてきました。カフェでも、この部屋でも、久しぶりに会えた日ほど必ず出てくる言葉でした。

笑って流せたのは、最初の半年くらいでした。そのうち、彼と会う前には鏡の前で横向きに立つのが習慣になっていきました。ぴったりしたニットは袖を通してすぐ脱ぎ、ゆったりしたワンピースばかりを選ぶように。クローゼットの手前には、いつの間にか体の線が出ない服だけが並んでいました。

彼の前でだけ開かないページ

彼と入るカフェでは、ケーキのページを開かなくなりました。友人と行くときは迷わず頼むのに、彼の前ではコーヒーだけです。彼はそれに気づく様子もなく、自分のチーズケーキを半分こちらへ押してきました。

「食べなよ」

差し出された皿を見るたび、言うこととやることが噛み合わない人だと感じていました。太ったかと聞く人が、どうしてケーキを分けてくるのか。悪気はないのかもしれません。だからこそ、行き場のない言葉でした。

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