
「今どこ?」を重いと言われて3年送れなかった私→彼から初めて届いた同じ言葉
コラム
初めて届いた通知
表示されていたのは「今どこ?」。
彼から届いたのは、3年間で初めてでした。私が数えきれないほど打っては消してきた言葉が、彼の吹き出しの中に並んでいたのです。
同じ言葉なのに、こんなにうれしく聞こえることもあるんだ。
バッグの底のハンカチを探しているうちに、自販機の明かりがぼやけました。
改札を出て北口のベンチへ移り、どうにか「乗り換えの駅。北口のベンチ」と返すと、すぐに「そっち行く。待ってて」と返ってきました。
そして...
北口の階段を駆け上がってくる彼の姿が見えたのは、20分ほどしてからです。ハンカチを握ったまま顔を上げると、彼は私の前で足を止めて「重いなんて言って、ごめん」と言いました。
3年も前のあの返信を、彼が覚えているとは思っていませんでした。どうして今日、あの言葉を送ってくれたのか。聞きたいことはあったのに、隣に座った彼の袖をつかむのが精一杯でした。
スマホの予測変換には、今も「今どこ?」が一番上に出てきます。最後まで打ってから消すかどうか迷う時間は、少しずつ短くなっています。
(20代女性・事務職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)



























