
「今日のおばさん、マジでウザかったわー」私に誤送信した後輩へ、怒りの下書きを消して送った返信
コラム
私が選んだのは仕事の話
彼が本当に困っていたのは、あの金額のずれのはずです。それなら、返すべきことは決まっていました。
「送る相手、間違えてるよ。ウザいおばさんから1つだけ。明日先方に送り直す見積もり、3ページ目の単価が古いままだから直しておいてね」
送信してすぐ、既読がつきました。返事はなかなか来ませんでした。今頃、画面の前で頭を抱えているのだろうか。そう想像すると、少しだけ溜飲が下がりました。
返信が届いたのは、お茶をすっかり飲み終えた頃です。
「すみませんでした。単価、直しておきます」
短い返事でした。言い訳が並んでいないことに、なぜかほっとしたのです。
そして...
次の日、出社するとすぐ、彼が印刷した見積もりを私の席まで持ってきました。3ページ目の単価は、正しい数字に直っていました。
「昨日は、すみませんでした」
頭を下げる彼に「数字、合ってたよ」とだけ返して、書類を受け取りました。先方へ送る修正版も、これで間に合いました。表紙には黄色い付箋が1枚。
「電話、代わってくださってありがとうございました」
昨日は言えなかったお礼を、なぜ付箋に書いたのか。その理由までは、私には分かりませんでした。
(30代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)



























