友達の家に泊まると嘘をついた私。母から届いた写真を見て、ファミレスの席を立った理由

コラム

届いた1枚の写真

ドリンクバーのグラスが空になった頃、スマホが鳴りました。母からです。

開いてみると、メッセージは添えられておらず、写真が1枚だけ。ラップのかかったハンバーグが、私がいつも使う皿にのっていました。言い合いのあとで、出がけに頼んだことなど忘れられていると思っていたのです。

そのとき、ポーチのことを思い出しました。歯ブラシと化粧水を入れた、泊まりの日に必ず持っていくあのポーチ。かばんの中を探しても、どこにもありません。洗面台の鏡の横に置いたままだと気づいて、母はきっと分かっているのだと思いました。

それでも、母は何も聞いてきませんでした。

「ごめん、本当は」と打っては消し、結局送ったのは「帰ってもいい?」の一言。返事はすぐでした。

「もちろん。気をつけて帰ってきてね」

そして...

家に着くと、玄関の明かりがついていました。母は何も聞かずにハンバーグを温め直し、テーブルに出してくれました。

食べ終わる頃、ようやく口にできたのは「朝はごめんね」でした。母は「うん」とだけ言いました。

最初に謝りたかったのは、話の途中で家を飛び出したことです。申込書は、まだ母に見せていません。今、その申込書を机の上に出して、空いたままの署名欄を見つめています。

(20代女性・大学生)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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