「終電逃しちゃった…泊めて?」女友達から3度目の連絡→隣の彼はすぐに上着を取りました

コラム

友人が寝息を立てはじめたころ、帰った彼に本音を送りました。既読がついてから長い間を置いて届いたのは、ごく短い返事でした。

テーブルに置いたスマホが、続けて2度鳴りました。画面の上に出ていたのは、大学時代からの友人の名前。返事を決めるより先に、隣の彼が立ち上がるとは思っていませんでした。

床でいいからと続いた返信

届いていたのは、「終電逃しちゃった…泊めて?」というメッセージでした。友人がこう送ってくるのは、この1年で3回目。前の2回は、どちらも断りきれずに泊めていました。

その日は、久しぶりに彼が泊まりに来ていた日でした。断る言葉が浮かばず、まずは、「今、彼が来てるんだよね」とだけ送りました。察してほしい、という気持ちを込めたつもりでした。返事はすぐに届きました。「えー、全然気にしないよ!床でいいから」

彼氏がいても、床で寝るから平気という返事。画面を持ったまま横目で彼の顔をうかがうと、彼の目も同じ文字を追っていました。

上着を取った彼の一言

不機嫌になるか、「断りなよ」と言われるか。どちらかだと身構えていました。ところが彼はリモコンでテレビを消すと、ソファの背にかけていた上着を手に取りました。「泊めてあげなよ。俺、歩いて帰れるし」「え、いいの?」「うん。また来るから」

笑ってそう言うと、彼はスニーカーのかかとを指で直して、玄関を出ていきました。彼の部屋までは歩いて40分ほど。引き止める言葉を探しているうちに、ドアの閉まる音がしました。

テーブルには、飲みかけの彼のマグカップが残っていました。私との時間は、こんなにあっさり手放せるものだったのか。そんな考えが浮かんでくるばかりでした。友人には、「いいよ、気をつけて来てね」と返しました。

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