
3か月前に髪を切った彼女に「髪、切ったの気づかなかった」と言った俺→閉じたノートパソコンの中身
コラム
開けなかったノートパソコン
「ごめん、そういう意味じゃなくて」
言いながら、閉じたノートパソコンに目がいきました。開いて見せれば、すぐに伝わります。それでも、記念日まで取っておきたい気持ちを捨てきれませんでした。
「いいよ、もう」
彼女は予定より早く帰ると言いました。玄関まで見送り、手を振る彼女に同じように手を上げました。
ドアが閉まってしばらくして、送ったメッセージは1通だけ。
「今日はごめん。記念日、楽しみにしてて」
しばらくして届いた返事は「うん」だけ。いつもなら付いてくるスタンプは、ありませんでした。
そして...
彼女が帰ったあと、ノートパソコンをもう一度開きました。3か月前のページには、髪を切った日の写真が1枚もありません。あの日の俺は、カメラを向けることさえしていなかったのです。
写真の中で彼女が着ていた見覚えのないワンピースも、新しいものだったと初めて気づきました。注文はもう済ませてあります。届いた本に挟むメモを、何度か書き直しているところです。
(20代男性・会社員)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)






























