ゴミ捨て場で私を説教し続けた隣人→通りかかった小学生の一言で黙った

コラム

男の子が見上げた先

男の子は私ではなく、隣人の顔を見上げていました。

「おばあちゃん、今日は言うんでしょ」

あれほど続いていた声が、その一言でぴたりと止みました。隣人は口を閉じたまま、男の子の帽子のつばを直しています。

「早く行きなさい、遅れるわよ」

男の子は少し首をかしげてから、小学校のほうへ走っていきました。隣人もそれ以上は何も言わず、黙って自分の家の門の中へ入っていきました。

残された私は、ネットの端を直し、急ぎ足で駅へ。あの子は知り合いの子なのだろうか。今日は言う、とは何のことなのだろうか。電車に揺られながら、そればかり考えていました。

そして...

次のゴミの日、袋を持って角へ行くと、隣人はやはりネットの前に立っていました。

身構えた私に、彼女は「おはよう」とだけ。それから何か言いかけるように口を開いたものの、結局は門の中へ戻っていきました。

説教を聞かずに済んだ朝は、2カ月ぶりでした。

あの子が口にした「今日は言うんでしょ」。彼女が本当に私へ言おうとしていたのは、いったい何だったのでしょうか。

(30代女性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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