
「これ、私に送ったので合ってる?」と届いた僕→交際5日目、日本語ではなくハングルで送ったわけ
コラム
「最後、表示が変になってるよ」。その返事に、僕はほっとしたような、残念なような気持ちになりました。あの3つの字に込めた意味を、まだ言える自信がなかったのです。
付き合って5日目の夜、彼女に「おやすみ」と送ったあと、僕は画面の切り替えボタンを押しました。キーボードが、大学時代から使い慣れた韓国語の配列に変わります。彼女の顔を思い浮かべながら、指は迷わず、3つの字を打っていきました。
日本語では言えなかった言葉
大学では第二外国語で韓国語を選び、4年間続けました。今でも、ときどき独学で単語を覚えています。ただ、そのことは付き合ったばかりの彼女にまだ話していませんでした。
彼女のことは、もうどうしようもなく好きでした。けれど告白した日、彼女は笑いながら「すぐ好きとか言う人、あんまり信用できないんだよね」と言っていました。
5日目に日本語で「愛してる」と送れば、彼女を不安にさせるだけです。
それでも、どうしても伝えたい気持ちがありました。そこで思いついたのが、韓国語でした。サランヘ。愛してる、という意味の言葉です。
すぐには読めないだろう。僕の言葉を信じてもらえるころに、気づいてくれたらいい。そんな気持ちで、「おやすみ」の下にその3つを送りました。
「気にしないで」と返した理由
返事は、すぐに届きました。
「最後、表示が変になってるよ。私のスマホが古いからかな?」
表示の不具合だと思われたようでした。ここで「実はね」と説明すれば、全部伝わります。けれど5日目の僕には、その勇気がありませんでした。
「気にしないで」
「おやすみ」
送ってから、少しだけ後悔しました。せっかく打った言葉を、自分で取り消したような気がしたからです。それでも、彼女がいつか気づく可能性は残っていると思うことにしました。
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