
「少しだけ、息子くんと2人で話させてほしい」と頼んだ俺→床に膝をついて息子くんに伝えたこと
コラム
「少しだけ、息子くんと2人で話させてほしい」。彼女の家で、俺は床に膝をつきました。息子くんに伝えたのは、彼女にもまだ話していない言葉です。
駅前のカフェで、向かいの彼女がカップの持ち手を握っていました。学生時代の同級生だった彼女と再会して、半年がたちます。何を聞かれるのか、なんとなく分かっていました。
付き合うという言葉の軽さ
「私たちって、この先どうなるのかな」
彼女には10歳の息子がいます。習い事の話を聞くたびに、息子くんの毎日に自分が入っていいのかを考えるようになっていました。
付き合ってみて、うまくいかなければ離れる。大人同士ならそれでいいのかもしれません。けれど息子くんにとっては、家に来ていた人がいなくなるだけです。
カップを置いて、窓の外に目をやったまま答えました。
「シングルマザーとは付き合えない」
付き合うだけなら、できない。そう言いたかったのに、言葉が足りませんでした。
「そっか、分かった」
笑った彼女に続きを言いそびれたまま、改札で別れました。
2週間考えたこと
それから2週間、何度もメッセージを打っては消しました。順番を間違えたくなかったのです。彼女に気持ちを伝える前に、まず息子くんに聞くべきだと思いました。
「今度の休み、家に行ってもいい?息子くんに会いたい」
「いいけど」
手土産には、彼女から聞いていた息子くんの好きなお店のプリンを選びました。リビングに上がって、彼女に頼みます。
「少しだけ、息子くんと2人で話させてほしい」
彼女が台所に向かうのを待って、ソファに座る息子くんの前で床に膝をつきました。
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息子くんへのお願い





























