
彼女を見定めるために初デートをファミレスにした俺。帰りの電車で友人に送るはずだった報告
コラム
会計で決めていた最後の判定
「誰かと話してるの?」
「ああ、サークルのやつら。気にしないで」
自分のことが話題になっているとは、彼女は思ってもいないはずでした。
最後の判定は会計です。こちらから言い出す前に彼女が財布を出せば合格。そう決めていました。
「私も出すよ」
「じゃあ、半分ずつで」
すぐに返したのは、その言葉を待っていたからです。帰りの電車で、まず彼女に「今日はありがとう。楽しかった」と送りました。少しして「私も楽しかった。また行こうね」と返事が届き、通知から開いたそのチャットに、俺は最後の報告を打ち込みました。
「ファミレスでも文句なし、会計も自分から出すって言った。合格」
送信してから、画面の上に出ている名前が目に入りました。友人たちのグループではなく、彼女とのチャットでした。
そして...
取り消そうか迷っているうちに、彼女から返事が届きました。
「合格って、何のこと?」
「サークルで話してたことで、変な意味じゃなくて」と送ったあと、届いたのは短いメッセージだけです。
「そっか。次は、ほかの人を採点してあげて」
グループチャットに事情を書くと、「それはお前が悪い」とだけ返ってきました。ファミレスで相手を確かめたこと自体が間違いだったのか、今もはっきりとは分かりません。
ただ、あの席でドリアを食べていた彼女の顔を、ほとんど見ていなかったことだけは覚えています。
(20代男性・大学生)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)



























