
「俺じゃだめなの?」と居酒屋で聞いてきた大学の友人に、私が笑って二軍と答えた事情
コラム
「理由、あなたにだけは聞いてほしい」。そう言った私に、彼は背を向けました。先輩に言われた一言を、どうしても彼に伝えなければならなかったのです。
ゼミの飲み会で隣に座って以来、彼の前では一度も格好をつけたことがありませんでした。失敗した話も、泣いた話も、全部聞いてもらってきました。だからこそ、あの日の答えは軽口にするしかなかったのです。
二軍と言った理由
居酒屋で「俺じゃだめなの?」と聞かれたとき、本当は答えに困っていました。
彼は、私のだめなところを全部知っている人です。付き合ってうまくいかなかったら、この居場所ごとなくなってしまう。それが一番怖かったのです。
「あなたは二軍」
笑いながら言えば、いつもの軽口で終わると思っていました。職場の先輩を「先輩は一軍なんだよね」と持ち上げたのも、自分を納得させるためだった気がします。
それから彼は誘いに乗ってこなくなり、私は先輩との食事を重ねていきました。
先輩の一言
先輩に気持ちを伝えたのは、2か月ほどたったころでした。先輩は少し困った顔をして、こう言いました。
「話してると、半分は大学の友達の話なんだよね。その人のところに行ったほうがいいんじゃない?」
言われるまで、気づいていませんでした。先輩との食事で、私は彼の失敗談や口ぐせばかり話していたのです。
店を出てすぐ、彼に「今から会える?」と送りました。
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グラスを置いて


























