
「帰ったよ」が届くのは毎晩22時40分→ある夜だけ0時に届いた彼の連絡と「聞いてほしいこと」
コラム
向かいに座った彼は、いつもより背筋を伸ばして「あのさ」と切り出しました。あの夜どこにいたのか、聞いてほしいこととは何なのか。私は彼の次の言葉を待ちました。
スマホが短く震えたのは、日付が変わった直後でした。画面には、彼からの「帰ったよ」。いつもと同じ一言なのに、届いた時刻だけがいつもと違っていたのです。ほっとしたのも束の間、そのあとに続いた文面に、私はベッドの上で座り直しました。
毎晩同じ時刻に届く「帰ったよ」
付き合って1年半になる彼は、毎晩22時40分に「帰ったよ」と送ってくる人でした。
彼は同じ電車に乗り、同じ道を歩いて帰るので、数分とずれることはありません。私が「おかえり」と返し、彼が「おやすみ」と送る。それが私たちの一日の終わりでした。
会うのは週末だけでも、この短いやりとりがあるから寂しくない。そう思えるくらい、当たり前の習慣になっていました。
いつもの時刻を過ぎても届かない
その日は、いつもの時刻になっても通知が来ませんでした。
「今日遅い?」と送ってみても、既読はつかないまま。電車が遅れているのか、誰かと一緒なのか、ベッドの中で画面を何度も点けては消しました。
日付が変わってすぐ、ようやく届いたのが「帰ったよ」でした。続けて「遅くなってごめん」
「おかえり。何かあった?」と返すと、既読はすぐについたのに、返事がなかなか来ません。しばらくして届いたのは、思ってもいない文面でした。
「明日、少しだけ時間もらえる?」
「ちょっと聞いてほしいことがあって」
私は「何の話?」とだけ打ちました。返ってきたのは「会って話したい」。それ以上は、何も届きませんでした。
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眠れないまま読み返した文面


























