
位置情報アプリの通知に追い詰められた俺が、彼女に言えなかった本当の行き先
カップル
隠すつもりはなかったと言えば嘘になります。
彼女を煩わせたくないという言い訳の裏で、俺は一番に打ち明けるべき相手を、最後まで置き去りにしていました。友人の部屋のインターホンを押した俺のポケットで、スマホが続けて震え始めました。
落ち込む友人を、放っておけなかった
その部屋の主は、学生時代からの友人でした。少し前に長く付き合った相手に振られてから、あいつはひどく落ち込んでいて、1人にしておくのが心配だったんです。誰にも言わないでほしいと、本人からも頼まれていました。だから彼女には、「ごめん、今日も残業」とだけメッセージを送っていたんです。彼女からは「わかった、無理しないでね」と返事が来て、その優しさが、かえって後ろめたく感じられました。
送られてきた、俺の位置情報
その日も友人の部屋にいると、ポケットのスマホが震えました。取り出すと、彼女から1枚の画像が届いています。地図の上に、俺の居場所を示すピンがはっきりと光っている画面でした。続けて、短い一言が並びます。
「これ、会社じゃないよね」
居場所を共有するアプリを彼女がくり返し見ていたことを、俺はそのとき初めて知りました。言い訳を探しても、どれも言葉にならず、返信できないまま、すぐに友人の部屋を出ました。
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心配かけたくない、それも言い訳だった






















