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    「少しご相談したいことがあります」いつも軽口な先輩の急な敬語に、私が身構えた理由

    ライフスタイル

    届いた用件と、返した一言

    落ち着かないまま毎日を越すのが嫌で、翌日、私のほうから「今なら大丈夫です。相談ってなんですか?」と送りました。すぐに、同じ丁寧な文面で用件が届きました。「来月から大阪に異動することになりました。今担当している案件を、あなたに任せたいと考えています」。怒らせたわけではなかった。安心した途端、今度は先輩がいなくなるという事実のほうが、じわりと胸に迫ってきました。もう軽口の通知が届かなくなる。任せたいという言葉の重さと寂しさを順番に飲み込んでから、私は「敬語、やめてください。いつもの先輩に戻ってください」とだけ返しました。

    そして...

    しばらくして届いた返信で、私は敬語の意味を知りました。「ちゃんと頼みたかったんだ。いつもの調子で送ったら、冗談だと思われそうで」。あの他人行儀な文面は、距離を置くためではなく、まっすぐ頼むためのものだったのです。寂しさが消えたわけではありません。それでも私は文房具店で一番厚いノートを買い、表紙に案件名を書き入れました。引き継ぎが始まるまでに、聞きたいことを全部並べておくつもりです。

    (20代女性・営業職)

    本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

    (ハウコレ編集部)

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