
実習生に言い返されただけなのに、翌日から給湯室に行けなくなった私は、被害者のはずだった
コラム
自分で気づいている、本当は
夕方、廊下ですれ違ったとき「若いからって調子乗んないほうがいいよ」と言いました。先輩としての威厳を取り戻したかった。
実習生は「調子に乗ってるんじゃなくて、事実を言ってるだけです」と、淡々と返してきました。声を荒らげるでもなく、怯えるでもなく。そのまっすぐな目が、しばらく頭から消えませんでした。
これまで何人もの新人に同じようなことを言ってきました。服装、髪型、お弁当の中身。みんな愛想笑いで流してくれた。あれは「許された」のではなく「我慢された」だけだったのだと、あの子の態度が証明してしまったのです。
そして...
翌日から、昼休みに給湯室に行けなくなりました。実習生はいつも通りプロテインを飲んでいるはずです。何事もなかったかのように。あの子は何も気にしていない。気にしているのは私だけ。
夜、自宅でコンビニ弁当を食べながら、スマホでダイエットの記事を検索している自分がいました。あの子に言われたから始めるんじゃない。前から気にしてたんだ。そう自分に言い訳しながら、ブックマークする指が少し震えていました。
「何目指してんの?」あの言葉が、自分に跳ね返ってきています。私は何を目指してきたのでしょう。新人をいじって笑いを取る先輩?そうなりたくてこの会社に入ったわけではないのに。
(50代女性・看護師)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)

























