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「おとなしすぎてやっていけない」と笑う同僚→新人のプレゼンで全員が黙り込んだ

コラム

誰も何も言わなかった10分間

プレゼン当日。スライドの最初のページを映した瞬間、指先がわずかに震えました。それでも、準備してきた言葉をひとつずつ、丁寧に伝えました。3ヶ月間、発言しないかわりにずっと観察してきた部署の課題。その分析と改善案を、10分に詰め込みました。

話し終えたとき、会議室がしん、と息を呑む気配が広がりました。数秒間、誰も何も言いません。やがて部長が「すぐ実行に移せるか検討したい」と口を開き、周囲がうなずき始めました。あの先輩だけが、手元の資料に目を落としたまま動きませんでした。

そして...

会議のあと、先輩が私のデスクに来て「さっきのプレゼン、よかったよ」と言いました。笑顔でした。でもその笑顔が、給湯室で笑っていたときと同じ形に見えて、うまく受け取れませんでした。

「ありがとうございます」とだけ返して、パソコンの画面に視線を戻しました。おとなしいことは弱さじゃない。自分の言葉が誰かの耳に届いた、あの数分間の手応えだけが、そっと胸の中に残っていました。

(20代女性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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