
料理ができない俺が、彼女を3日間既読スルーさせた末に勇気を出して送ったひとこと
コラム
彼女の味噌汁を思い出して
眠れぬまま朝を迎え、冷蔵庫を開けながら、ぼんやり彼女のことを考えていました。前に俺が体調を崩したとき、彼女がうちに来て味噌汁を作ってくれたことがあります。亡くなった母が作っていた味によく似ていて、思わず「お袋の味に似てる」と言ったのを覚えていました。
今度は、俺が作る番ではないのか。そう思った瞬間、迷いが消えました。料理はほとんどしたことがありません。それでも、味噌汁くらいなら作れるかもしれない。スマホを開いて、何度も文面を打ち直したのです。
そして...
「味噌汁の作り方教えて」
送るまでに30分以上かかりました。既読がつき、しばらくして「具材は?」と返事が来たのです。思わず、その場でスマホを握り直したのを覚えています。
「君が風邪のとき作ってくれたやつ。豆腐とわかめ」と返し、彼女から以前教わったレシピで鍋の前に立ったのです。電話越しに「今、君の家に持っていきたくて」と伝えると、彼女は短く笑いました。
鍋を抱えて電車に乗りながら、ちゃんと言葉で謝るのが下手な自分を、これからは少しずつでも変えていこうと、そう思ったのです。
(20代男性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)

























