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誕生日に開いたアルバムで動けなくなった俺。「目の前を楽しめばいいのに」と切り捨てた俺への返事だった

コラム

俺は会社員として働いて5年目になります。彼女は写真が趣味で、出かけた先ではスマホやカメラを構えていることが多い人でした。以前は微笑ましく眺めていたのですが、ここ数カ月、俺の中で何かが少しずつ違ってきていたのです。

俺の中で募っていた苛立ち

旅行先のホテルの窓辺、夜景がきれいなレストラン、料理が運ばれてきた瞬間、犬と歩いた帰り道。彼女はどこに行ってもスマホを取り出して、シャッターを切っていました。

最初の頃は「またか」と笑って待っていられました。けれど数カ月前から、待っている時間がだんだん長く感じるようになっていったのです。

「ね、ちょっとだけ撮ってもいい?」と聞いてくる彼女に「いいよ」と答えながら、心の中では「いま俺、隣にいるんだけどな」と思うようになっていました。「スマホばかり見て」とこぼした回数は、数えきれません。

目の前を楽しめばいいのに

ある夜、2人で出かけたレストランで、決定的な発言をしてしまいました。窓越しの夜景に彼女がスマホを向けたのを見て、つい口に出したのです。

「目の前を楽しめばいいのに」。ため息と一緒に。続けて「写真ばっか撮ってないでさ」とも言いました。

彼女は「うん、ごめん」とだけ言ってスマホをしまいました。それからの彼女は、俺の前ではほとんどカメラを出さなくなったのです。

「これでよかった」と思った日もあれば、「言いすぎたかも」と思った日もありました。けれど話を蒸し返すのも気まずくて、そのままにしていたのです。

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誕生日のアルバム
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