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好きな人との約束に友達を呼んだ僕。2人きりが怖かっただけだと、彼女には言えなかった

コラム

言えなかった一言

友達の2人が、お土産売り場のほうへ先に歩いていったとき、ようやく彼女と2人きりになりました。今しかない、と思いました。本当は2人で来たかったこと、急に怖くなって逃げてしまったこと、ちゃんと伝えたかったのです。彼女のほうを見て、口を開きました。けれど、出てきたのは感想という、自分がなさけないです。

せっかくの2人の時間を、僕は自分の臆病さでつぶしてしまったのです。彼女は小さくうなずいただけでした。その表情から、僕がどれだけがっかりさせたかが伝わってきて、それでもまだ、本当のことは言えないままでした。

そして...

家に帰ってから、僕は何度もメッセージを打ちました。「本当は2人で行きたかった。怖くて逃げただけなんだ」。けれど、送信ボタンを押せないまま、その文章を消してしまいました。情けない話です。

彼女を不安にさせたのも、楽しみにしてくれていた時間を台無しにしたのも、全部、自分が傷つきたくなかったからでした。誰よりも自分を守ろうとして、いちばん大事にしたい人を、いちばん遠ざけてしまったのです。それでも、このまま終わりにはしたくありません。今度は、2人で行こうと自分から言おうと思います。逃げ場のない約束を、ちゃんと果たせる自分になりたいから。打ち直した文章は後は送信ボタンを押すだけです。

(20代男性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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